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『ランターノ・ラビュリント』

2008. 04　　　　Comic Studio

『幻冬舎 Webスピカ』への投稿作品
結果は落選（詳細な結果は未確認）

純粋すぎたが故に現実社会と共存できなかった子供の物語。

"純粋で居続ける事" は、一歩間違えば "精神的成長から逃げる事" にもなりかねません。
この主人公の場合は悪い例。

笑われたり怒られたりといった "外部からの攻撃" に耐え得るだけの強さを持たず、
どんな些細な失敗でも「自分が犯したのだ」と認めるほどの強さも持たず、
ひたすら他人や運の悪さのせいにして
「自分はこんなに頑張っているのに」と自己弁護を繰り返す――

自分を護り続け、壁に立ち向かおうとしなかった主人公の末路を見て
「こういう人間になっちゃダメだ」と読者に感じて頂こうという反面教師的効果を狙ったのですが、
この主人公が案外皆さんに好評で驚きでした。
誰しもが程度の差こそあれ、これに似た"自分の弱さ" を自覚して
それと闘いながら生きているのかもしれません……。

次作は素直に、困難に立ち向かって成長してゆく主人公の姿か、
もしくは真逆に最強の主人公（笑）を描いてみたいと思いました。